煉獄猿「籠の夢 君の果て」 【作】瀬名祥太郎 【演出】瀬口かしす・瀬名祥太郎 作品紹介

さて、煉獄猿の脚本は、 いつもなら座長の瀬口氏が 書いてるのですが、 今回の作品は瀬名氏が書いています。 瀬名脚本の特徴は理路整然とした 緻密なストーリーテリング。 瀬名氏はミステリィを中心に 小説を読みふける活字中毒者なので、 感覚的には芝居の脚本というより どちらかというと小説に近いものがあります。 今回の演出は瀬名氏と瀬口氏の共同で行われました。 座長の瀬口氏がつくる舞台の特徴は、 立体的な装置の配置と シリアスな場面の合間合間に挟み込まれる笑いと、 クライマックスの無常感でしょうか。 瀬口氏は普段、練習の合間などは 常に他愛のない冗談を言ったり、 周りの役者にちょっかいを出したり、 パッと見、ただのいい加減な人なのですが、 いざ演出に入ると情熱的かつ 的確に指示を出し、迷いがありあせん。 凄く頭の回転の早い方です。 よく見ると冗談やちょっかいも、 役者をリラックスさせ、 その人が本来持っている力を 引き出す効果がある様です。 そして他の劇団員が口をそろえて、 「真面目にやれば、うちの劇団で一番上手い」 と言う事からも 厚く信頼されている事がわかります。 だからこそ沢山の、 有能だけど一癖も二癖もある役者達を 引っ張っていけるのでしょう。 「……ただし、絶対真面目にやらないけど」 というオチが付けられてはいますが。 そこらへんのユルさと切れ味の絶妙なバランスが 瀬口かしす氏と、煉獄猿の舞台の特徴といえるでしょう。 CAST【ステージ2】 フィル…臼井亜鶴 アロワ…瀬口かしす ジェニィ…高野亮 クロエ…kunoichi クランク…西尾千里 ジンバ…葉月充 バーツ…瀬名祥太郎 先生…すとら(劇団狩猟採集民族) ノイマン…高野亮 リタ…kunoichi ヴァンス…鎌田真紀 ブルーノ…草野.com ロリーニ…天野報(劇団蒼月) コロス… 伊藤ゆい(フリー) 清水美穂(劇団 Happy?) 水野恭輔(劇団 Hi-T Growth) 次の写真 サイトTopに戻る 疑似餌「妄想代理人」作品紹介へ